Salon Rustique
~french country style~
Une baguette faite avec de la levure naturelle
telle que conçue par les Japonais vivant
en France.
Nous pensons aux réserves annuelles de fruits
et légumes du jardin.
Essayez de faire les recettes françaises !
Cerise aux kirsche
Cerose aux kirsche
フランス人たちに、「あなたの国の木でしょ?」と言われるほど、桜=日本の花というイメージが強いフランス。
しかし、フランスの田舎では、意外にも桜の木を持っている方が多く、サクランボが実ると一度に大量に収穫できてしまうため、保存して楽しむ方法がいくつか存在します。
その中の一つであるサクランボの洋酒漬けといえば、ラム酒やウイスキーが一般的ですが、サクランボのリキュールであるキルシュに漬け込む方法もあります。普通はキルシュに直接漬け込み、火を使わずに簡単に作ることができますが、私はアルコールが苦手なため、アルコールを飛ばして使います。(いわゆるシロップ漬けとほぼ同じです)
我が家には3ヵ所の畑と森の中に、10本の桜の木があります。
そのうち6本は食用になる品種ですが、残りの4本(実際には10本以上あります)は野生のサクランボで森の中にあり、食用のサクランボに比べると小粒で甘みが足りません。
そのため、日本のレシピより少し蜂蜜や砂糖を多めに使います。
本来のレシピの場合、火は一切使いません。
しかし、今回はアルコールを飛ばすため10分だけ火を使いますのでご了承ください。
【材料】
*サクランボ 適宜(瓶の大きさによって違います。瓶の口より少し下くらいの量で十分です。)
*砂糖 サクランボの重量の30%~50%(サクランボの甘さに合わせることが大切です。また自分のお好みで、甘さは調整してください。)
*蜂蜜 (できれば桜の蜂蜜)大さじ2~3
*キルシュ 大さじ3(私はキルシュが好きなので大さじ5くらい入れますが、アルコールが苦手な方は3くらいで抑えましょう)
【作り方】
1. サクランボの種を抜き(抜かなくても問題なし)、砂糖、蜂蜜をかぶせ10分ほど寝かし、水分が出てくるのを待ちます。その後、弱火でゆっくりと9分煮ます。できるだけ小さな泡がぶくぶくする程度の火加減を保ってください。
2. 灰汁をしっかり取り、10分後にキルシュを入れ、1分だけ加熱します。
キルシュの香りをしっかり出したい方は、火を止めてからキルシュを入れるようにしてください。
3. あらかじめ煮沸消毒しておいた瓶に入れ保存します。(糖度が低い場合は、開封すると10日ほどしか持ちませんので、なるべくすぐに使い切ってください)
(木蓮)
キルシュ(キルシュワッサー)は、ドイツやスイスが名産のお酒です(スピリッツ)。種ごと潰したサクランボを発酵させ、6週間ほど寝かせたものを蒸留します。
また、サクランボの種は中が空洞のため、非常に軽く空気を閉じ込められる利点があります。
そのため、サクランボの種を集めて布の中に詰め込み、暖炉等で温め「湯たんぽ」がわりにしたり、冷凍庫に入れ「保冷剤」として使われてきました。ブルゴーニュ地方では昔からよく使われてきたと話を聞きましたが、今でも「COUSSIN NOYAUX DE CERISE」(サクランボの種のクッション(枕))や湯たんぽが売られています。
もしも、試してみたい方は、「湯たんぽ」として使うには、電子レンジで600 W、2分間加熱、「保冷剤」として使うには冷凍庫に2時間入れておけば大丈夫。フランスでは、種の匂いを消すためにラベンダーのエッセンシャルオイルを数滴垂らして使います。
サクランボの種はよく洗い、乾燥させてからお使いくださいね!