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執筆者の写真Kayoko ジャルディニェ

La vie de mes canards

~あひる日記~ 我が家に、あひるが始めてきたのは、去年の6月、「白鳥が欲しいな……」という呟きから、私の誕生日に「あひる達」がやってきました。


私は、犬以外の動物を飼うのは、初めてでした。

そして、数ヶ月、動物達とどうやって心を寄り添わせたらいいのか、戸惑う毎日でした。


あひるが私のことを認識し、家族だと思ってくれるのだろうか?

うちのわんこ達とは、仲良くできるのかな?(残念ながら、ドーベルマンは仲良くできません 笑)


次第に、毎朝、ご飯をあげる時間には、私の姿を見ると近づいて「ぐわぐわっ」と喋りかけてくれるようになりました。


そして、この6ヶ月あまり、いろいろな出来事が起こったり、想いがめぐり、彼らのことを心から家族と思えるようになってきた頃……


ふと、あひる達の行動に異変が起こっていることに気がつきました。


(ひーちゃんぼっち)


ここのところ、あひるのひーちゃんが独りぼっちで仲間外れになっています。

どうしたのかな?と観察中です。


3羽の子達は、いつもおしゃべりしながら、ひーちゃんぼっちをつっ突いたり、からかっては、ぐわぐわっと、笑っています。


これまで、我が家にやってきてから6ヶ月、4羽で仲良くしていると思っていました。


(いじめサンバ グループ)


もしかしたら、ひーちゃんは我慢していたのかもしれません。

今は、独りの方が楽チンなのかな?


Chieさんからは、ご飯のタイミングで仲良くさせようとか、いろんな作戦のアドバイスを受けました。

                   

そして、2週間、ひーちゃんぼっちは、頑なに群に入ることを拒み、いじめサンバ(3羽のことをまとめてサンバと命名)がひーちゃんぼっちに近づこうとすると、そそくさと逃げ、ソーシャル・ディスタンスを最低5mは、保っています。

夜、寝る時も、いじめサンバとは離れ、一人ぼっち。



そして、私は、そんなひーぼっちの想いをインスタグラムのストーリーに「あひる チャンネル」と、毎日綴りました。


ある日の朝、ひーちゃんぼっちが突然いなくなってしまいました。


「ひーちゃん、ひーちゃん」と呼びながら、探し回りました。


庭中探しても、いません。どこに行っちゃったんだろう(泣)。



昨日そういえば、竹林の前で金網に首を突っ込んで逃げようとしていたな?と思い、竹林の方をのぞいてみました。

そうすると、無残にも、ひーちゃんぼっちのお尻のふわふわだけが残された跡が残っていました。


狐にさらわれて、犯されたんだ、と現場確認をしてしまい、とても、とてもショックでした。他の子の胸やお尻にも血が……。

夜に襲われ、ひーちゃんぼっちは、自分を犠牲にして群れを守ろうとしたんじゃないかな?


いじめサンバも元気が無くて、落ち込んでいる様子。仲間が消え、ちょっかいをかける相手がいなくなり、しょんぼりしていました。


数日後には、いじめサンバも、ダンスをするほどにまで気持ちが戻ってきた様子ですが、私の気持ちは、時間が経つほどに、ひーちゃんぼっちのことが頭から離れません。


そんな数日後、木蓮さんから動物のある習性のお話を聞きました。

時として動物は、病気になると、自ら死を悟り、群れから離れ、群れを守ろうとする。


私達には、到底出来ない勇敢な動物達の強い意思や行動に心うたれ、動物達のことがもっともっと愛おしくなりました。


ひーちゃんぼっち、天国で白鳥になっていますように。


佳代子


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