Salon Rustique
~french country style~
Une baguette faite avec de la levure naturelle
telle que conçue par les Japonais vivant
en France.
Nous pensons aux réserves annuelles de fruits
et légumes du jardin.
Essayez de faire les recettes françaises !
Eau de rose
Eau de rose
(芳香蒸留水)
美しく咲いた薔薇。
花を楽しんだ後は、別の楽しみ方もしてみませんか?
今回ご紹介するのは、香りを楽しむ芳香蒸留水(ハイドロゾル)です。
化粧水としても使うことができます。
ちょっぴり化学の実験のようでもある芳香蒸留水作りですが、とても簡単!
しかも、家庭にある意外なものでできるのです。
芳香蒸留水(ハイドロゾル)とは、水蒸気蒸留で精油を抽出する際に得られる芳香性の水溶液のことです。
原理は、水蒸気を発生させ、それを冷やすというとてもシンプルなもの。
蒸留するための道具は、わざわざ購入しなくても、家にある鍋でできます!
作るときも、使うときも楽しいので、是非、試してみてください。
薔薇の花びらは、生でもドライでもどちらでもOKです。
今回は薔薇を使っていますが、ラベンダーやカモミール等、無農薬で飲用できるハーブであれば、お好みのものを使ってみましょう。
【事前準備】
ビン類は煮沸消毒、それ以外の使用器具はアルコール消毒しておいてください。
【用意するもの】
*パスタ鍋や寸胴鍋 1個
*鍋の縁をすっぽり覆うサイズのステンレス製のボウル 1個
*ステンレス製の折り畳み蒸し器 1個
*氷や保冷剤(ジップロックや弁当箱等に水を入れて凍らせたものを4、5個用意)
*薔薇の花びら(鍋に万遍なく敷き詰められる量)
*精製水(花びらが水に浸らない程度)
*滴る蒸留水を受けるボウルや広口のガラス瓶など(できるだけ大きめのサイズ) 数個
*セルクル型など(ステンレス製の折り畳み蒸し器の中央に出っ張りがある場合のみ必要)
*出来上がった芳香蒸留水を入れる保存瓶 数個
*集めた蒸留水を保存瓶に移すときに使うロート(漏斗)/じょうご
★プチ情報
*蒸留水を集めやすいという理由で、私はステンレス製の蒸し器を使っていますが、この蒸し器を使わずに、そのまま鍋に薔薇の花びらを入れ、精製水を注いで蒸留する方法も可能です。
*鍋の縁をぴったり覆うステンレス製のボウルの代わりに、パスタ鍋の蓋をひっくり返して使ってもOK。蓋がガラス製だと中が見えるというメリットもあります。
*蒸気を冷やす氷は、たくさん必要なので、ジップロックや適当な容器に水道水を入れて凍らせ、ジップロックごと使うと便利です。
*フランスにお住まいの方は、薬局で売っている精製水はもちろんOKですが、高価なので、アイロンをかけるときに使う「Eau Démineralisé」でもOK。未開封のものを使って、雑菌が混入しないようにしましょう。
【作り方】
1. 鍋にステンレス製の折り畳み蒸し器を入れる。
2. 蒸し器より下の位置まで精製水を入れる。
3. 蒸し器の中央に出っ張りがある場合には、その部分にセルクル型やジャム瓶等をひっくり返して台にする。
4. 薔薇の花びらを鍋に敷き詰める。
5. 2のセルクル型の上に、滴る蒸留水を受けるためのボウルや広口のガラス瓶を置く。
6. 鍋の上にぴったりはまるサイズのボウルを置くか、鍋にもともと付いていた蓋をひっくり返し、取っ手を伝って受け皿に蒸留水が滴るようにしてもOK。
7. 鍋の上に置いたボウルの中に、水道水を張り、ジップロックごと氷をそのまま置く。
8. 7の氷が溶け切る前に、新しい氷(ジップロック入りのまま)を投入しながら弱火で1時間ほど蒸留する。
9. ロートを使いながら、受け皿に溜まった蒸留水を保存瓶に移して完成!
冷蔵庫に保管しましょう。
(Chie)
作り方「4」の様子
作り方「7」の様子
作り方「8」の様子(蒸留水がたくさん溜まりました!)
順調に蒸留が進んでいる様子。すぐボウルを鍋の上に戻しましょう。
*蒸留中は、ボウルの中の氷が完全に溶けてしまわないように注意しましょう。
*鍋の蓋(蓋代わりのボウル)を開ける回数が多いと、蒸気が逃げて効率のよい蒸留ができないので、大きめの受け皿を用意しましょう。
*空焚きにならずに安全で、確実に芳香蒸留水を集められるように、弱火でゆっくり蒸留しましょう。
*冷蔵庫に保管しながら2週間から1ヵ月ほど使えます。
【芳香蒸留水の利用法】
*芳香蒸留水に、グリセリンを入れるか、はちみつやメープルシロップ、黒蜜等を少量加えると保湿剤がわりとなり、化粧水として使えます。
*ヨーグルトを食べた後、その容器にパンやお菓子作りで余った小麦粉を混ぜ、芳香蒸留水を少し加えるとパックになります。
【ご注意】
この芳香蒸留水は、飲用のためのものではありません。