Ne jetez pas du levain naturel !
~酵母液の活用法~
こんにちは!Chieです。
みなさん、パンはお好きですか?
ここフランスは、パン文化なので、毎食必ずパンが食卓にのぼります。
我が家は、パン屋さんで買ってくる日ももちろんありますが、天然酵母を育てて、ほぼ毎日、パンを焼いています。
そのパン作りに必要なのが、酵母液。

ですが、ちょっと忙しくて、パン作りはお休み……。
そんなときもあるわけです。
せっかく起こした酵母を廃棄するのは、忍びないものです。
酵母液の風味や色に問題がなければ、実は様々なことに利用できるんですよ!
今回は、そんな酵母液の活用法のお話をしましょう。
例えば、私は、よくレモンで酵母を起こすのですが、このレモン酵母に重曹を加えてペーストにしたものをスポンジにつけ、油汚れの部分に載せてしばらく置くと、汚れが簡単に落ちます。
これは、レモンに含まれるリモネンの「油を溶かす」という性質を利用したもの。
下の写真のゼリーのように見えるものが、レモン酵母ペーストなのですが、これは掃除用!食べられません(笑)
オーブン、電子レンジやシンク周りなど、レモン酵母を捨てる前に、掃除に役立ててみてください!

酵母液が腐敗さえしていなければ、料理にだって使えます。
酵母液に塩を加えて肉を漬けこむと、肉の臭みが消えるだけでなく、酵母液の素材となったものの香りが肉に移り、やわらかくなるのが特徴です。
薔薇酵母で、ベーコンやハムを作ってみたところ、ほんのりピンクに染まり、香りもよく、美味しくできました。
レモン+ローズマリーの組み合わせも、肉料理にはぴったりですよ。
酵母液で、簡単で美味しいフロマージュ・ブランも作れます。

フロマージュ・ブランの作り方は、WEB雑誌2021年夏号に掲載しています。
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この他にも、ホームページでは、酵母液を使った非加熱のローズコーディアルの作り方をUPしています。⇒★
見た目はロゼワインのような色合いですが、アルコールではないので、お酒が苦手な方でも大丈夫。

コーディアルを作るのに、火を使わないのも、夏には大助かりです。
さわやかな香りと、すっきりした喉ごしのローズコーディアルで、暑い夏を乗り切ってくださいね。