Salon Rustique
~french country style~
Une baguette faite avec de la levure naturelle
telle que conçue par les Japonais vivant
en France.
Nous pensons aux réserves annuelles de fruits
et légumes du jardin.
Essayez de faire les recettes françaises !
Aligot
Aligot à l'ancienne
(アリゴ)
オーヴェルニュ地方の郷土料理である「Aligot(アリゴ)」。
オーブラック(Aubrac)の郷土料理といわれますが、オーヴェルニュ地方、アヴェロン県など中南部地方一帯の料理で、まさしくお腹がいっぱいになる農民食でした。
日本でも数多くの似たようなレシピがあり、とろけるチーズなどで代用して作られていますが、味が全く違います。
伝統的なアリゴはトム・フレッシュを使い、体力を使って混ぜ合わせます。
カンタル、サレール、ライオール(すべてフロマージュの種類)のセミ・ハード系のトム・フレッシュの美味しさが味の良し悪しを決める一品!
アリゴ(Aligot)
【材料】(2人分)(掲載写真は4人分です)
*じゃがいも 500g(皮や芽を取り除いた重量)
*トム・フレッシュ 300g
(手に入らなければCantal Jeune(カンタル・ジュンヌ)できれば、塩分がほぼないフロマージュ(チーズ)を使うこと)
*クレーム・フレッシュ(生クリーム)20ml
*無塩バター 50g(有塩バターでもいいですが、その場合は塩分の入っていないフロマージュを使いましょう)
*にんにく 1片
*塩、胡椒
【作り方】
1. じゃがいもを湯掻きます。本来は丸のまま湯掻いたほうが美味しいのですが、時間短縮のためにこまかく切ってもOKです。
じゃがいもを潰しやすい柔らかさまで湯掻いてください。
ポイント! にんにく1片を一緒に入れて湯掻くこと!
ほとんどのレシピは後からにんにくをすりおろして入れますが、最初に一緒に入れて湯掻き、その後にんにくは使いません。
ポイント! じゃがいもを湯掻くときは塩を入れること。
こちらもほとんどのレシピは後で塩、胡椒を入れ調整しますが、フロマージュに塩味がついているからです。じゃがいもを湯掻く時点で、ゲランド等の美味しい塩で味をしっかりつけておきます。有塩バターを使う場合は、塩の量を控えめに。
2. じゃがいもが湯掻けたら水をしっかり切り、細かく切ったバターを鍋の中に入れ、上からマッシャーでじゃがいもを潰していきます。我が家は量が多いので、いつもムーランを使います(下記写真参照)
3. じゃがいもを潰せたら、バターとよく混ぜ合わせ、そこに生クリームを投入し弱火で火をかけ、混ぜ合わせます。
ポイント! じゃがいもが冷めてしまわないよう2、3の工程は素早く行います。
4. あらかじめトム・フレッシュを薄切りにしておき、3の中に少しずつ入れていきます。
ここからは時間との勝負!
ひたすら混ぜていきますが、トム・フレッシュが入るごとに、少しずつじゃがいもが粘度を増し重くなります。
最初は8の字を書くようにまぜ、最後はスピードをつけてぐるぐる。
よろしければ、動画をご覧ください。
(必死でかき混ぜているのは夫です)
こんな感じに伸びたら完成です。
お肉やソーセージを焼いて付け合わせにします。
アリゴは冷めてしまうと伸びなくなりますのでご注意を。(もう一度温めれば伸びます)
いかがでしたか?本場アリゴの作り方はいたってシンプル。
ですが、ちょっと右手が疲れる郷土料理です。
ぜひぜひ、フランスのフロマージュを手に入れ試してみてくださいね!
フランス語がお分かりになる方なら読めるでしょうが、 『non salé』と入っています。
塩入の「とろけるチーズ」等を使うと、実際のアリゴより塩分が強くなるので本場の優しい味にはなりません。
レシピサイトを見ると、じゃがいものつぶし方が雑でゴロゴロが残っているものが見受けられますが、じゃがいもはしっかり潰してください。
本場のアリゴは滑らかでクリーミー。ぜひ一度フランスのフロマージュを手に入れて作ってみてくださいね。
今回使用したのはオーブラックのトム・フレッシュ。
これなら、比較的に手に入りやすいですが、作り立てのトム・フレッシュで作るのはまた格別!
オーヴェルニュでフロマージュ作りを見学し、ぜひフレッシュを手に入れて食べて欲しい一品です!
*フロマージュはまた詳しくご説明しますね!